写真屋さんでよく見かける、写真の品質保証の文字、お客さんに写真を渡した時点での品質保証なのか、50年、100年後の品質保証なのかよく解かりませんが、10年後、お店に、色あせた写真を持って行き、クレームを言ったところで、おそらく、何処も何もしてくれません。本来、商品などの品質保証とは、消費者に安心して頂けるように、もし、写真の品質に何か問題があれば、お店なり、メーカーが保証してくれるので安心して下さいと、言う意味に思うのですが・・・。結局のところ写真の管理は自分たちで確りとやらなければいけないということになります。
色あせのことを退色と言いますが、それは、どのような現象のことなのでしょうか。簡単に説明すると、写真が仕上がった時点では、色の色素はとても鮮やかなので写真の色は、とても美しく見えますが、年月が経つにつれ、少しずつその色素が薄くなり消えてゆく現象です。右の写真にマウスポインターを当ててみて下さい。夕景の桜の写真も見比べてはじめて分かるのです。色の鮮やかさの違いに・・・。写真の色が、おかしいなと、気付いた時にはもうすでに3原色の色のバランスは崩れ、写真の色はそうとう変わっているはずです。これらは色素の劣化現象で、現像後のフイルム(ネガ、ポジ)にも起こることです。色の変化は見比べる対象がないかぎり、どのくらい退色しているのかを知ることは、出来ません・・・ |