振り返れば そこは癒しの空間 思い出とは 長い坂道 立ち止まり 振り向いて その道のりを遠く 眺め見るようなもの・・・。 そして いつでも思い出の景四季は そこから見えてくる。

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楽しく美しいアルバムを作る


 なぜ、楽しくアルバムを作ることが出来ないのか、まずは、その問題点を探って見ました。

アルバムにたくさんの写真が貼れない。 
アルバムがすぐに一杯になる。
アルバムが重くてかさばる。
アルバムに上手に写真が貼れない。
アルバムに貼ると写真がはがせなくなる。
アルバムを作るのに時間が掛かる。
アルバムに写真を貼るのが面倒。
写真を見せるレイアウトのセンスがない。
アルバムを簡単に作ることが出来ない。
10 アルバムを作るのは楽しくない。
11 その他(フィルムがうまく貼れないなど…)
※上記表の右側◎○△×印は、このページでどれだけ問題解決が出来るかを指しています。
印 解決できる ○印 少し解決できる △印 少し解決できない ×印 解決できない

問題点は上記表意外にもまだあると思いますが・・・
 楽しく、美しいアルバムを作ることが出来ない問題点は、他にもまだ、たくさんあると思いますが、とりあえず、上の表にまとめてみました。見て頂ければ、だいたいお分かり頂けると思います。皆さんは、どの部分の問題に当てはまりますか? ここでは、それらの問題点を何らかの形で解消し、“楽しく美しいアルバムを作る”ことが出来るように、皆さんの思い出の写真を整理する お手伝いを致します。特に◎印でお困りの皆さんには、参考にして頂けるはずです。

準備する物
 はじめに、そろえて頂きたい物をリストアップしておきます。「100円ショップでお好きな色の色画用紙。文房具店でニチバン鰍謔阡フ売のスクラップブッキング専用の両面テープとメンディングテープ(見えないセロテープ)、カッターナイフ、定規、シャープペン。写真店でお好みの柄のフリー台紙アルバムLサイズ台紙20枚入り。(出来れば、ナカバヤシの100年台紙アルバム)」以上これだけで、楽しく簡単に美しいアルバムを作ってみたいと思います。 
 作業を始める前に次の注意を厳守して下さい。この作業では大切な写真は必ず焼き増しプリントを使い、いかなる責任も当社は負うことは出来ませんので、各自の責任で判断して行うようにお願いします。

写真を写すのはとても楽しいので・・・
 誰も、ついついたくさん写真を撮ってしまい、そうなると次のような問題が発生して来ます。アルバムはすぐに一杯になり、アルバムがすぐに一杯になると、何冊も増えて、今度は重くてかさばるという更なる問題点が浮上して来ます。これでは思い出の楽しい写真をすべてアルバムに貼ることは出来ません。どれも大切な写真なので、選べば選ぶほど、どの写真をアルバムに貼ればよいのか分からなくなって来て、こうなると、もうアルバムを作る気持ちさえなくなってしまいます。そうこうしている間にも、思い出の写真はどんどんたまって行って、いつか整理しようと思いつつ、ほったらかしの常態であるのが現状ではないでしょうか。

皆さんは“写真の知識・撮影上達編”読まれましたか?
 ところで皆さんは、“写真の知識・撮影上達編”(中程より終わりまでの説明文)を読まれましたか? まだの方がおられましたら、これから簡単にご説明しますが、詳しくは、そちらをご覧下さい。読まれた方は、これからここで何をするのか、おそらく“ピン”と、こられたかと思います。
 では、早速ですが、皆さんのお手元にあるスナップ写真を見ながら思い出して下さい。カメラのシャッターを押した、あの楽しい気持ちを・・・。これから、それと同じことをもう一度、皆さんにして頂きます。言葉だけでは解かりにくいかも知れませんが、その作業はとても簡単です。一言で言うと、これから皆さんにして頂くことは、お手元の思い出のスナップ写真の中から、もう一度、思い出を取りり出してもらいます。
 では、まだ読まれていない方のために、ここで簡単に説明しておきます。まず、ご家庭にある無地の紙を何枚か準備して頂き、紙の真ん中に、窓を開けます。左の写真を参考にして、10cm×7cmと、7cm×5cmと、3、5cm×2、5cmのそれぞれのサイズの窓を開けて下さい。また、必要に応じて色々とサイズを変えて作って下さい。この道具は、“デスクファインダー”と、言って、机の上で、のぞくカメラのファインダーと、お考え下さい。では、そのいずれかの窓をお手元にあるスナップ写真の上に乗せ、もう一度、写真を写すように自由に、デスクファインダーの窓を移動させ、ねらいを決め、ねらいが決まったら、紙の窓に沿ってシャープペンなどで丁寧に写真に印を付けます。あとは写真の印に沿ってハサミなどでカットして思い出をスナップ写真の中から取り出せばよいのです・・・。
 
通常のサービスサイズの写真だと、アルバム台紙の片面に6枚横向きにしか貼れませんが、10cm×7cmに、カットしたし写真は通常のサービスサイズの約半分の大きさになり、台紙の片面に、12枚貼れます。7cm×5cmにカットされた写真は、通常のサービスサイズの写真の約1/4サイズになり、台紙の片面に、24枚貼れます。さらに、それを1/4にしたのが3、5cm×2、5cmのサイズで計算上では96枚も貼れることになります。窓のサイズを5cm×2、5cmなどパノラマや、お好みに合わせ変えて行けば、それぞれの異なった大きさの写真が出来ます。それらをうまく組み合わせてレイアウトしてゆけばアルバム作りの楽しさが、さらに広がり、これから毎日しても、きっと楽しく飽きることがないと思います。なぜなら、写真を写した時の楽しさをもう一度、思い起こすことが出来るからです・・・。
写真をそのままアルバムに貼った常態 サイズを変えてレイアウトした常態

まずは問題点1、2、3 を解決します
 次の作業として、カットされた思い出のスナップ写真が、バラバラにならないようにメモなどを添え、思い出別に分け、袋か何かに入れておきましょう。ここまでは、このような作業なので、決まった方法はなく、自分のお好みで好きなように作業して頂ければけっこうです。アルバムの基本的なレイアウトとしては、1つの思い出を片面の1ページで編集します。ただし、場合によっては左右の見開きページで編集して見せることもできます。すると、“写真がたくさん貼れない”という1 と、“アルバムがすぐに一杯になる”2 の問題は簡単に解決し、3 の“アルバムが重くてかさばる”についても相当量、アルバムを減らすことが出来るはずです。ここで思い出の大切な写真を小さく切るのに対して抵抗や不安を感じられる方がおられると思いますが、ご心配にはおよびません。レイアウトについての、詳しいことは少しずつ述べることにして、まずは一度最後まで読んで頂ければ、ご理解できると確信しております。

写真をカットする時の基本の構図のとり方
 左の写真のような人物の上半身の写真はよく皆さんが写される被写体の1つだと思います。では、さらにこの写真をカットして被写体を大きく見せようとしたら、写真のどの部分をカットしたらよいと思いますか? テレビに映る映像の画面を思い出してみて下さい。カメラが被写体にアップで寄ったとき、被写体のどの部分が画面から切れているのか・・・。あと、被写体の目線側に、画面上たくさんの空間が開けてあることも確認してみて下さい。但し、それは、どうしてもそうしなければダメと言う訳ではありません・・・。では先ほどの答えですが写真にマウスを合わせてみて下さい・・・。それは上部の髪の毛の部分です。
 次に、皆さんは写真を写す時、縦と横、何を基準にして決めてますか? アルバムの中の写真は横の写真の方が多いと思いますが、ちなみに縦は高さなどを表現したいとき。横は、広さなどを表現したいとき。そして奥行きを表現したいときは、どちらでもかまいませんが、高さなのか、広がりなのか、それを考えれば縦横の正しい構図のとり方が自然と見えて来るはずです。
 この様にして写真をデスクファインダーで縦なのか横なのかを見直して、必要に応じてカットしてアルバムに貼って行けば、お手元の写真1枚1枚が、さらに輝いて鮮やかな思い出に見えて来ることでしょう。

問題点、4と5の解決方法
 アルバムに直接写真を貼ると、“上手に写真が貼れない”という4 の問題が起こります。写真の間隔がずれたり、真っすぐに貼ったつもりでも、出来上がって見てみると、ゆがんでいたり・・・ アルバムの台紙の上でせっかく組んだレイアウトも、貼るときには一度、壊してしまうので、そのまま貼れず、想像以上に根気のいる作業で、時間もかかります。これでは、なかなか写真を整理する時間も作れません。
 そこで、これを解消するために、色画用紙を使います。アルバムの台紙の写真を貼る部分(のり面サイズ)より上下左右各約2cm小さいサイズに色画用紙をカットしていただきます(右図参考)。なおこのときの色画用紙の切れ端の余った部分は別で使いますので大切にとって置いて下さい。思い出別に分けてある、カットされた写真の裏面に、スクラップブッキング専用の両面テープを付け、その写真を色画用紙の上に並べて、だいたいのレイアウトを決めます。そのレイアウトを崩すことなく、さらに微調整をしながら貼りやすいところから写真を色画用紙に貼って、最後は、アルバムの台紙の真ん中に、写真を貼り付けた色画用紙を慎重に貼るだけです。5 の問題の“写真がきれいにはがせない”に対しても色画用紙の表面から、いつでも簡単に写真を傷つけることなくはがすことが出来ます。アルバムの台紙の“のり”は酸性のものがよく使われているので、直接アルバムに貼るよりは、色画用紙で大切な写真を守る役目をさせます。(お店のカラー写真には色素を守るための特殊なコーティングが施してありますが、それでも、アルバムの台紙に直接には貼らない方がよいでしょう。)

6、7の問題に対しても・・・
 6 の“アルバムを作るのに時間が掛かる”や、“写真を貼るのが面倒”などの7 の問題に対しても、前で述べたように、1枚の色画用紙に対して基本的なレイアウトは1つの思い出になります。例えば思い出の写真の枚数が少ないときには、右側の台紙の写真を参考にして写真を貼ってみて下さい。3列ありますが、それぞれ別々のお思いでの写真と思って見てほしいのですが、ご覧のように色画用紙を小さく切って1ページに2つないしは3つの思い出で、1ページを作ります。たとえ小さな写真が1枚の時でも、ご覧の様に整理してみて下さい。これだけでは寂しく感じる時には、空いた部分に、その季節の草花などをイメージして色画用紙で切って写真にそえてみて下さい。ということで思い出を1つずつ整理してゆけば、1つの思い出に要する時間は、そんなに掛からないことがお分かり頂けるはずです。アルバムに貼るときも、色画用紙の上で、たくさんの写真を編集して貼り付け、そのレイアウトの決まった色画用紙、1枚をアルバムの台紙に貼れば済みます。時間のない人にとっても、コツさえつかめば素早く簡単に貼って写真の整理が出来ます。ここで注意することは、色画用紙はアルバム台紙の“のり”によくヒツックので、失敗して一度、ヒツッケルと、はがれ難くく、無理してはがそうとすると、せっかく写真を組んだレイアウトの色画用紙を破くことになります。と言うことで、そのことだけは十分に注意して作業をして下さい。

アルバムを上手に作るためにはレイアウトのセンスと言う8の問題が問われます
 写真を編集してアルバムを美しく上手に作るためには、写真を見せるための“レイアウトの8 のセンスの問題”が問われることでしょう。上でも述べたように、通常は横の写真を2枚並べて3段の6枚でアルバム台紙の片面。それを左右の見開きページ12枚で見せることが多いのですが、そのようなパターンの決まったレイアウトでは、作るほうも見るほうも、ぜんぜん楽しくないはずです。そこで“写真の知識・撮影上達編”で、紹介した、主役と脇役の関係を思い出してください。皆さん、覚えておられますか・・・。それらは、思い出の写真を編集するときのレイアウトの中にもあるのです。アルバムを開いて見た時、それぞれのページの中には、主役の写真と脇役の写真の関係が生まれます。主役になる写真は、目を引くように1枚だけ大きく見せたり、別の色の色画用紙で縁取りするなど、アルバムを開いたときに、お気に入りの写真に自然と目が留まるようなポイントを作ります。このように見せ方を少し変えただけで簡単に主役の写真を引きたてることも出来るのです。アルバムの各ページに主役がいるのといないのでは、レイアウトされていても見る人の見方が違って来ます。そして、このテクニックは皆さんのオリジナルとして、色々と斬新なアイデアに挑戦して楽しみながらアルバムを作って下さい。

9及び10の問題もまるでジグソーパズルでも組み立てているような感覚に・・・
 先ほどの、それらの作業をすると、皆さんの想像する以上に9 の問題“アルバムを簡単に作ることが出来ない”に対しても、簡単に美しいアルバムが出来るので、それがけっこう楽しく、10 の問題“アルバムを作るのは楽しくない”も自然と解消されてしまいます。そうなるとまるで自分の大切な思い出の写真を使ってジグソーパズルでも組み立てて遊んでいるかのような感覚にも似て、時の経つのもすっかり忘れてしまいます。

 上の写真は色画用紙に写真を貼った常態のものですが、その中で一番目を引く写真が当然主役となります。そのページであなたがお気に入りの写真を主役にして下さい。
 また、ピンボケやカメラブレの写真は、ピントの合った写真の中に組み込んでみて下さい。一番下の右側の写真がそうです。カメラブレの写真からでも、そこからはたくさんの大切な思い出がよみがえってきます。カメラぶれの方が動きが伝わって来ることもあります。

美しいアルバムを作る仕上げに・・・
 美しいアルバムを作るための仕上げとして、はじめに、ご準備頂いた、メンディングテープでアルバムのフィルムが、めくれないように端から端まで留めて頂きます。(右図参考)11 “その他の問題”でアルバムを見るときに、台紙を開いたり閉じたりすると、見終えたときに、写真を保護するフィルムが、台紙からずれて波をうつなど空気が入って来ます。今度、アルバムを見るときには台紙の表面がフィルムのでこぼこで大変、写真が見ずらくなるなど、見かけも、よくありません。この作業はその防止ということです。なおそのときに普通のセロテープだと、テープの耐久性と特有のテカリなど、また長期保管時に接着面がズレて、台紙の紙質を変色させたり、のりが横から漏れて、ニチャクチャして来ますので、絶対に使用しないで下さい。
 もう1つその他の問題で
アルバムの台紙のフィルムをうまく貼れない人がいます。その大きな原因は、台紙の、のり面に直接写真を貼ることにあります。ご存知でしたか? その常態でフィルムを貼ろうとすると、写真の上に来る部分のフィルムと、台紙の“のり”面にひっつくフィルムに、小さな段差が出来、その段差によって生じるわずかなフィルムの“ずれ”や、“ゆがみ”によって、フィルムのでこぼこが発生します。ここでは、色画用紙を一枚だけ台紙に貼るので、フィルムを貼るときに生じる“段差や、ずれなどのゆがみ”が少なく、誰でも簡単にきれいにフィルムを貼ることが出来ます。ぜひ試してみて下さい。なお台紙のフィルムを貼るときはフィルムの上下の中心部の外側から内側に向かって空気を追い出すように貼って下さい。とても簡単にきれいに誰でも貼れることを実感して頂けることでしょう。
 さらに、その他の問題の中にはスナップ写真がたまりすぎて、アルバムに貼るには今さらもう手が付けられないといわれる方もおられることでしょう。そのような方は“思い出コレクション始めませんか”を参考にしてみて下さい。そちらでその問題も簡単に解決出来ます・・・。

最後に簡単な応用編です
 色画用紙の切れ端を使って簡単に応用してみたいと思います。まずは、切れ端の色画用紙を縦3、5cmで、幅23cmにそろえて7枚作って下さい。そこに2、5cm×3、5cmの写真を順番に6枚貼ります。ところどころにパノラマの2、5cm×5cmの写真を貼っても良いでしょう。後はそれをアルバムに均等に間隔をあけて貼ってゆきます。切れ端の色画用紙を台紙の上側、約2cmあけて5mm間隔で7枚貼れば下側に、約2cmあけて完成するはずです。(色画用紙の間隔を5mm以上開けないように注意して下さい。間隔を開けすぎると段差が出来、フィルムがうまく貼れなくなります。)フィルムを貼るときは真ん中の列から貼ってゆけば台紙のフィルムがデコボコにならずにきれいに貼れます。
 次にもう1つ、色画用紙の切れ端の角を使い、四角や三角にカットして、写真の下にひき、下の図の様にも使うことが出来ます・・・。
 
 
 最後の仕上げは必ずメンディングテープでアルバムの写真を保護するフィルムを止めて下さい。なお色画用紙の色は個人の感性の違いもありますがレモン系ピンク系がおススメです。季節に合わせて色々と応用して色画用紙を使い分け、自分のオリジナルアルバムを美しく飾って下さい。アルバム1冊の台紙は20枚が適当で、30枚に台紙を増やすと、重くなったり、写真を貼るとアルバムの先端が広がって来ます。
 
“写真の知識・保存方法編”では、写真の色をいつまでも鮮やかに保つための方法が書いてあります。そちらも参考にしてみて下さい。


 写真屋さんの写真を直接、素手で触った後は必ず手を洗うようにしましょう。カラー写真の仕上げの最後の薬品には劇薬が含まれています。その薬品が付いたままの常態で、乾燥ドラムの熱と風で写真を乾かしているので、当然、仕上がった写真の表面及び裏面には劇薬が微量でも付着していることになります。


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あまるべ鉄橋
写真:あまるべ鉄橋